公認会計士と言えばTAC、税理士試験と言えば大原というほど両社は昔から会計系の資格試験に強い予備校でした。それが最近では、公認会計士および税理士どちらもし烈な競争を繰り広げており、公認会計士予備校の2大勢力となっています。結論から言うと公認会計士予備校で学ぶなら両者どちらでも合格することは可能でしょう。それだけ質の高い指導をどちらも提供しています。ただし、双方の強みや特徴などあるので、あとは相性を見極めてどちらを選ぶようにしてください。では各々紹介していきたいと思いますが、TACはやはり公認会計士予備校としてスタートした歴史があり、社長も公認会計士試験に合格しています。そのため、昔から数多くの合格者を輩出してきた豊富なノウハウと実績が魅力となっています。いっぽう、大原簿記学校をルーツにもつ専門学校として会計系の資格に幅広く対応した指導を行ってきた強みがあります。公認会計士試験にも力を入れ始め、最近の合格実績はTACに負けない強さを誇っているほどです。TACの講師陣は法律科目を除き、公認会計士試験合格者で構成されているのが特徴です。いっぽう、大原は科目合格者でも講師として教壇に立っている人も少なくありません。試験合格者だから指導力があるとは限りませんが、自らの受験体験に基づいてアドバイス等をくれるので説得力があります。また、監査法人で勤務している講師も多く、会計業界や監査法人などリアルな話をたくさん聞けるのも貴重です。ただし、以上のように片手間で指導している講師も多く、講義のある時間帯しか校舎に滞在していないケースも少なくありません。いっぽう、大原は専任講師として指導にあたっているため、いつでも質問できるメリットがあります。公認会計士試験となると高度な知識も要求されてくるため、質問が必要になることも多く、いつでも担当の講師から教えてもらえるのは学習効率面からみても魅力です。また、科目合格止まりであっても、担当する教科において優秀な成績を収めている人ばかりなので、指導の質が劣ることはないでしょう。あとは公認会計士予備校の学費や自習室の開放状況などは両者とも大差ありません。むしろ学費については合わせてきている感があるほどです。なので、まずはTACと大原の両方の公認会計士予備校に足を運んで体験授業を受けたり、説明を聞くなどして確認すると良いでしょう。